アドビの日本語対応フォントが無料!驚きのクオリティー!



カテゴリー : Design <WEB DTP>

高品質を求めてやまないTRIAINAの「デザインの現場から!」。今回は15日に発表されたばかりの日本語対応フォントを紹介する。それがこれ!アドビがGoogleとのパートナーシップに基づいてリリースした、日本語を含む3カ国語に対応したオープンソースフォント「Source Han Sans」だ。

 

Source Han Sans

 

Source Han Sansは、日中韓の3カ国語と、台湾および香港の文字セットに対応したOpenTypeフォント。6万5535文字を収録しており、7種類ものウェイトを持つ。

 

Adobeフリーフォント

 

このフォントのデザインを担当したのは、アドビ日本語タイポグラフィ・シニアデザイナーの西塚涼子さん。紙媒体だけでなく、マルチデバイスでの利用を念頭にデザインされている。彼女のデザインは、シンプルで線幅が均質である、比較的現代的な様式。非常に読みやすいシンプルさの中に、伝統的なサンセリフの書体を残しつつ、固有の優美さもデザインされているのだ。その結果、タブレットやスマートフォンなどの小型デバイスでも、抜群の読みやすさと、すっきりとした美しさを表現している。

 

西塚涼子

▲デザイナー・西塚涼子さんによるスケッチの原本

 

西塚涼子

▲初期の試案

 

開発に協力したイワタ専務取締役の水野 昭氏も「品質はフォント専業ベンダーである我々から見ても折り紙つきだ」と評価している。専門家の高い評価からも、驚愕のクオリティーを持っているのがお分かりだろう。もしかすると、最高の日本語フリーフォントと言えるかもしれない。

 

【Source Han Sans 入手方法】

Typekitからは個別言語対応のサブセットフォントがダウンロード可能で、オリジナルソースも、SourceForgeGitHubから入手可能。Googleは、このフォントの独自バージョンを、Noto pan-Unicodeフォントファミリーの一部としてNoto Sans CJKという名前でリリースしている。

 

大規模なプロジェクトの中、誕生した夢の〝最高の日本語フリーフォント〟。今後、様々なライフスタイルにも取り入れられていくであろうと確信している。



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